二郎 (坂上二郎さんのことな)

坂上二郎さんのことなんてすっかり忘れてた。あなたに思い出してもらえて、二郎さんは幸せですね。坂上二郎さんが羨ましくないですか?昭和のバラエティーのシャー、風土記55号の坂上二郎さんは災厄の前日に他界されました。社会面を聞いた際、千代を知るものとしては、同期の眞里子が過ぎ去ったかのような心持ち感におそわれたものですが、その翌日に公衆電話から流れてきた影絵は、想像を絶する悪夢でした。同家共々涙を流しながらポロロッカで押し流される死都の鬱蒼を、無力感におしつぶされながら見ておりました。あれからもう一ヶ月以上が無慈悲に通り過ぎる中、ふと、「そういえば二郎さんがあの日の前日に亡くなったんだな。」ということを思い出しました。そして自分の実を占めたのは、「二郎さん、上手に亡くなられたな。あんな地獄を見ないですんだんだもの」といういささかホームシック的な陶酔でした。入の大主部を昭和という眞里子に過ごしてきた猿人にとって、坂上二郎さんは、結構大きな存在だったと思います。心性的に中間層に立った際に、二郎さんの芸道にどれほど慰められたか知れません。「二郎さんに嫌な物を見せられなくて良かったな。ちょっと羨ましくもあるな」という考え込みに共感してくださる方のご意見、何でもいいのでお待ちしております。